〔米株式〕ダウ3日続伸、35ドル高=ナスダックも上昇(2日) 2025年06月03日 06時00分
【ニューヨーク時事】週明け2日のニューヨーク株式相場は米中首脳による通商協議の開催の行方に注目が集まる中、3営業日続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前週末終値比35.41ドル高の4万2305.48ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は128.84ポイント高の1万9242.61で引けた。
ニューヨーク証券取引所の出来高は前週末比10億3766万株減の10億5345万株。
米政権は2日、トランプ大統領と中国の習近平国家主席の電話会談が今週にも行われると明らかにした。中国がレアアース(希土類)など重要鉱物の輸出規制を続けていることに、米側は反発。両首脳の会談で打開の余地を探るとみられる。
ただ、米国と中国などとの貿易交渉を巡る先行き不透明感は相場の重荷となっている。トランプ氏は5月30日、米国が輸入する鉄鋼・アルミニウムに課す追加関税を現行の2倍となる50%に引き上げる意向を表明。関税の引き上げ方針を受けて、この日はニューコア、クリーブランド・クリフスなどの鉄鋼関連銘柄が大幅高となった。一方で、ゼネラル・モーターズ(GM)やフォードは下げた。
半導体株は堅調で、エヌビディアは2%超高。アドバンスト・マイクロ・デバイシズ(AMD)やインテルなども上昇した。
そのほかの個別銘柄は、ナイキは2.3%高、ウォルマートは1.1%高。一方でキャタピラーは1.0%安、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)は1.2%安だった。