〔NY外為〕円、144円台前半(27日) 2025年05月28日 06時46分
【ニューヨーク時事】連休明け27日のニューヨーク外国為替市場では、日本の長期金利低下を背景とした海外市場での円売り・ドル買いの流れを引き継ぎ、円相場は1ドル=144円台前半に下落した。午後5時現在は144円28~38銭と、前営業日同時刻(142円52~62銭)比1円76銭の大幅な円安・ドル高。
ニューヨーク市場は、144円10銭近辺で取引を開始した。日本の財務省が2025年度の国債発行計画を見直すとの一部報道を受け、超長期債の発行が減額されるとの思惑から、超長期金利などが低下。アジア・欧州取引時間で円売り・ドル買いが進行し、144円台までレンジを切り下げた。
トランプ米大統領は25日、欧州連合(EU)に対する50%の関税の発動延期を表明。投資家のリスク選好意欲が高まる中、米株式相場はこの日上伸した。さらに、米民間有力調査会社コンファレンス・ボード(CB)が午前に発表した5月の消費者景気信頼感指数は98.0と前月(85.7)から大幅に改善し、円売り・ドル買いが加速した。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1323~1333ドル(前営業日午後5時は1.1350~1360ドル)、対円では同163円47~57銭(同162円02~12銭)と、1円45銭の大幅な円安・ユーロ高。