〔米株式〕ダウ大幅反発、740ドル高=対EU高関税延期を好感(27日) 2025年05月28日 05時36分

 【ニューヨーク時事】連休明け27日のニューヨーク株式相場は、トランプ米大統領による欧州連合(EU)への高関税適用の延期表明が好感され、大幅反発した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前週末終値比740.58ドル高の4万2343.65ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は461.95ポイント高の1万9199.16で引けた。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前週末比1億4675万株増の11億5127万株。
 トランプ氏は25日、SNSへの投稿で、EUからの輸入品に課税する50%の関税措置を7月9日まで見送ると表明した。米EU双方が貿易交渉の加速に前向きとみられることから、通商摩擦激化による景気下押し懸念が後退。投資家心理の悪化に歯止めがかかり、ハイテクや金融、小売りなど幅広い銘柄が買われた。
 民間経済指標の改善も相場を押し上げた。コンファレンス・ボードが27日発表した5月の消費者景気信頼感指数は98.0と、6カ月ぶりに上昇。市場では「楽観的ではないが、悲観は少ない」(米地銀)内容との受け止めが広がり、ダウの上げ幅は拡大した。
 ダウは23日までの4営業日で1100ドル超下げたため、買いが入りやすい地合いだった。
 ダウ構成銘柄は軒並み上昇した。アマゾン・ドット・コムが2.5%高、ゴールドマン・サックスが2.9%高、ナイキが4.7%高。ユナイテッドヘルス・グループは0.2%安、ボーイングは0.7%安だった。

前日からの主な出来事