イスラエルに自制要求=イラン核施設攻撃は「不適切」―トランプ氏 2025年05月29日 05時55分

【ワシントン時事】トランプ米大統領は28日、イスラエルのネタニヤフ首相と22日に行った電話会談で、イラン核施設への攻撃を自制するよう求めたと明らかにした。ホワイトハウスで記者団に語った。イランの核兵器保有阻止に向け、トランプ政権は対話を通じた解決を優先しており、軍事力行使を主張するイスラエルをけん制した形だ。
トランプ氏は対イラン攻撃について「今は適切だと思わない。イランと非常に良い協議を行っている」とネタニヤフ氏に伝えたと説明。「(イランは)ディール(取引)をまとめたいと思っているだろう。取引成立で多くの人命を救える」と語った。
トランプ氏は2期目就任後、イランとの対話路線にかじを切り、核兵器の保有阻止や核開発制限を目指して協議を進めている。これまでに5回の高官協議を重ね、イランにウラン濃縮活動の完全停止などを要求。一方、イスラエルは核施設攻撃の必要性を繰り返し米国に訴えていると伝えられている。