未成年ら299人を強姦・暴行=元外科医の男に禁錮20年―仏 2025年05月29日 05時39分

裁判所に入るルスクアルネック被告(右)=2月25日、フランス西部バンヌ(AFP時事)
裁判所に入るルスクアルネック被告(右)=2月25日、フランス西部バンヌ(AFP時事)

 【パリ時事】フランス西部バンヌの裁判所は28日、患者299人に対する強姦(ごうかん)、性的暴行の罪で、元外科医ジョエル・ルスクアルネック被告(74)に、検察の求刑通り禁錮20年の実刑判決を言い渡した。犯行期間は25年にわたり、被害者の大多数が事件当時は未成年だった。
 仏メディアが伝えた。被告は公判で起訴内容を認め、「寛大な処置は求めない。失われた人間性を取り戻す権利を与えてほしい」と訴えていた。
 被告は1989~2014年、麻酔をかけた患者らに犯行を繰り返した。17年、近所の少女に対する強姦容疑の家宅捜索で、過去のおびただしい性暴力を詳述した日記が自宅から見つかり、裏付け捜査を経て起訴。20年には別の強姦・暴行事件で禁錮15年を宣告され服役中だが、被害者はまだ他にもいるという。 

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