トランプ氏、パナマ首脳と7日電話会談=ウクライナにはレアアース要求 2025年02月04日 06時13分
【ワシントン時事】トランプ米大統領は3日、パナマの「首脳」と7日に電話会談すると明らかにした。会談相手には言及しなかったが、ムリノ大統領とみられる。トランプ氏が意欲を示すパナマ運河の管理を巡り、首脳間で直接協議する。
ホワイトハウスで記者団に述べた。電話会談は7日午後の予定で、同日ワシントンを訪れる石破茂首相との会談後に行われる。
パナマ運河は20世紀前半に米国が建設したが、1999年にパナマに全面返還された。トランプ氏は3日も「(運河を)取り戻したい。パナマの状況には不満だ」と強調したが、「運河に関する取引を成立させようとしている」とも述べた。
ルビオ米国務長官は2日にパナマでムリノ氏と会談した。ルビオ氏は運河周辺の港を香港系企業が管理していることを念頭に中国の影響力を問題視し、対抗措置を示唆。ムリノ氏は中国の巨大経済圏構想「一帯一路」に関する覚書を更新しない意向を示すなど、懸念払拭に努める立場を表明した。
一方、トランプ氏はロシアの侵攻を受けるウクライナにも言及し、支援の見返りにレアアース(希土類)の供与を求めていると説明。「彼ら(ウクライナ)と話し合い、取引を進めているところだ」と語った。