〔NY金〕反発、2857.10ドル=最高値更新(3日) 2025年02月04日 04時58分

 【ニューヨーク時事】週明け3日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、トランプ米政権によるカナダ、メキシコなどへの関税措置の発動に注目が集まる中、安全資産としての金需要が根強く、反発した。中心限月4月物の清算値(終値に相当)は前週末比22.10ドル(0.78%)高の1オンス=2857.10ドル。中心限月の清算値ベースで1月30日に付けた最高値を塗り替えた。
 トランプ大統領は1日、国境を接するカナダ、メキシコからの輸入品に25%の関税を課し、中国にも上乗せすると発表した。発効は4日。欧州連合(EU)にも関税をかける意向も表明。各国で報復措置の動きも出ており、貿易戦争に発展しかねないとの警戒感が広がった。インフレ再燃や景気減速に対する懸念も根強く、この日は安全資産としての金買いが先行。ドル買い・ユーロ売りが優勢となり、ドル建てで取引される金の割高感が生じたのにもかかわらず、相場は一時2870ドル超の水準に達した。
 高値圏では利益確定の売りが出たものの、限定的だった。

前日からの主な出来事