〔NY外為〕円、一時153円台後半(30日) 2025年01月31日 07時33分

 【ニューヨーク時事】30日のニューヨーク外国為替市場では、米長期金利の低下を受けて円買い・ドル売りが進み、円相場は一時1ドル=153円台後半に上昇した。午後5時現在は154円21~31銭と、前日同時刻(155円19~29銭)比98銭の円高・ドル安。
 米長期金利の高止まり状態が足元で続く中、この日は米国債を買い戻す動きが広がり、金利が下がった。これを受け、日米金利差縮小を意識した円買い・ドル売りの流れが優勢となった。
 一方、米商務省が朝方発表した昨年10~12月期の実質GDP(国内総生産)速報値は、年率換算で前期比2.3%増。伸び率は前期(3.1%)から縮まり、市場予想に届かなかったが、景気の底堅さを示唆する内容だった。個人消費が特に強かったことから長期金利の下げ幅が一時縮小し、ドルが買い戻される場面もあった。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0387~0397ドル(前日午後5時は1.0416~0426ドル)。欧州中央銀行(ECB)が同日の定例理事会で追加利下げを決定したことを受け、対円では同160円18~28銭(同161円66~76銭)と、1円48銭の大幅な円高・ユーロ安。

前日からの主な出来事