〔米株式〕ダウ反発、168ドル高=ナスダックも高い(30日)☆差替 2025年01月31日 07時15分

 【ニューヨーク時事】30日のニューヨーク株式相場は、堅調な米経済指標や企業決算を好感して反発した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比168.61ドル高の4万4882.13ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は49.43ポイント高の1万9681.75で引けた。
 ただ、トランプ米大統領がメキシコ、カナダに対して25%の関税を発動する意向が改めて伝わり、取引終盤に値を崩す場面もあった。ただ売り一巡後は買い戻しが入った。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比1億7459万株増の10億9070万株。
 景気の底堅さを示す統計を受けて買い注文が優勢となった。昨年10~12月期の実質GDP(国内総生産)速報値は年率換算で前期比2.3%増と、伸び率は前期(3.1%)から縮小したものの、個人消費が好調で、11四半期連続のプラス成長となった。また、新規失業保険申請件数も25日までの1週間で前週比1万6000件減の20万7000件と、低水準にとどまった。
 29、30日に発表された米企業の四半期決算はまちまちの内容だった。メタは1.6%高。昨年10~12月期の売上高と純利益が四半期として過去最高を記録した。IBMは約13%上昇。1株当たりの利益が市場予想を上回った。
 一方で、マイクロソフトはクラウド事業の増収率が下がったことが失望されて6.2%安と売り込まれた。キャタピラーは4.6%安。2025年通期は需要減退で売上高がやや減少するとの予想を示した。子会社が運航する旅客機で衝突事故が発生したアメリカン航空は2.5%下げた。
 エヌビディアは0.8%高だった。金融株も堅調でゴールドマン・サックスは1.3%高、JPモルガン・チェースは0.6%高。テスラは2.9%上昇した。

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