〔NY金〕3日ぶり反発、2665.40ドル(7日) 2025年01月08日 05時04分
【ニューヨーク時事】7日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、中国当局による金購入の報などを手掛かりに買い戻しが入り、3営業日ぶりに反発した。中心限月2月物の清算値(終値に相当)は、前日比18.00ドル(0.68%)高の1オンス=2665.40ドル。
中国人民銀行(中央銀行)がこの日公表したデータによると、同中銀が保有する金地金の保有量は昨年12月末時点で7329万オンスとなり、前月から33万オンス増加。11月に続いて金購入が確認された。これを好感した買い戻しが台頭し、相場は一時2680ドル近くに上昇した。
一方、午前に発表された米経済指標は市場予想に比べて強めの内容。昨年11月の雇用動態調査(JOLTS)では、非農業部門の求人数が半年ぶりの多さとなったほか、昨年12月の米サプライ管理協会(ISM)サービス業購買担当者景況指数(PMI)も前月から上昇した。また、サービス業PMIで、枝指標の価格が1年10カ月ぶりの高水準となったことも注目を集め、連邦準備制度理事会(FRB)による利下げペースの鈍化観測を背景に米金利とドル指数が上向く中、金相場は一時上げ幅を縮小した。
ただ、株価の下落や先行き不透明感を背景に安全資産としての金需要は根強く、相場は終盤にかけてプラス圏を維持した。