〔東京外為〕ドル、147円台半ば=日経平均の大幅安が重し(20日正午) 2025年08月20日 12時04分

 20日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、日経平均株価の大幅安に圧迫され、1ドル=147円台半ばで推移している。一時は147円40銭前後まで下げたが、その後は下げ渋った。正午現在、147円57~59銭と前日(午後5時、147円69~71銭)比12銭のドル安・円高。
 前日の海外市場では、欧州時間は147円60~80銭前後のレンジでもみ合った。米国時間は中盤に売りが強まり、一時147円40銭前後まで下げる場面もあった。同水準では買い戻しが入り、終盤は147円60銭台へと持ち直した。米債市場では、S&Pの米国債格付け据え置きを好感して米長期金利が低下。ドル円を下押しする要因となったが、パウエル議長講演を前に下押しの動きは限定的だった。
 東京の早朝は147円50~60銭前後で推移した後、やや強含みとなった。午前9時以降、一時147円80銭付近まで上昇したが、その後は売りが優勢となった。日経平均の大幅下落を眺め、仲値にかけては147円50銭台に軟化。午前11時前には147円40銭前後に下値を切り下げたが、正午にかけては若干持ち直した。
 朝方は、時間外取引で米長期金利がやや上昇したことに支援され、いったん上値を切り上げたものの、その後は「日経平均の急落が重しとなり、売り優勢になった」(為替ブローカー)という。午後は日経平均の下げが一服すれば、「改めて様子見ムードになるのではないか」(大手邦銀)との声が聞かれる。
 ユーロも対円、対ドルで軟調。正午現在、1ユーロ=171円58~59銭(前日午後5時、172円57~58銭)、対ドルでは1.1626~1626ドル(同1.1683~1683ドル)。

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