〔東京外為〕ドル、147円台後半=様子見ムード強く、小動き(20日午前9時) 2025年08月20日 09時03分

 20日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、様子見ムードが強い中、1ドル=147円台後半で小動きとなっている。週末のジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長講演を控えて、動きにくい。午前9時現在、147円73~74銭と前日(午後5時、147円69~71銭)比04銭の小幅ドル高・円安。
 前日の海外市場では、欧州時間は147円60~80銭前後のレンジでもみ合った。米国時間は中盤に売りが強まり、一時147円40銭前後まで下げる場面もあった。同水準では買い戻しが入り、終盤は147円60銭台へと持ち直した。米債市場では、S&Pの米国債格付け据え置きを好感して米長期金利が低下。ドル円を下押しする要因となったが、パウエル議長講演を前に下押しの動きは限定的だった。
 東京の早朝は147円50~60銭前後で推移した後、やや強含みとなった。東京時間も前日の海外時間と同様に「決め手となる材料を欠く中、方向感が出にくい」(FX業者)とみられる。ジャクソンホール会議でのパウエル議長講演が最大の注目材料だが、目先は日本時間のあす未明に発表されるFOMC議事要旨(7月29、30日開催分)を見極める必要もあり、「東京時間の大半は動意を欠いた状態になるのではないか」(大手邦銀)との声が聞かれる。
 ユーロは対円、対ドルで軟調。午前9時現在、1ユーロ=171円98~172円00銭(前日午後5時、172円57~58銭)、対ドルでは1.1641~1642ドル(同1.1683~1683ドル)。

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