AI半導体が原動力に 2025年06月30日 14時44分

アイザワ証券シニアアナリスト横山泰史氏
 足元の日経平均株価は、人工知能(AI)向けデータセンターへの投資拡大を背景に、半導体関連銘柄が相場をけん引して4万円台を回復した。日経平均が一段と上昇し、史上最高値が視野に入るとすれば、引き続き半導体関連が原動力になるだろう。
 今年後半からは、回路線幅2ナノメートル(ナノは10億分の1)の半導体の量産が始まる見通しだ。AIの発展を加速させるもので、情報通信など周辺業界を含めた企業業績の盛り上がりが期待でき、日経平均の一段高につながる。
 ただ、家電や自動車などに使われる汎用(はんよう)半導体の需要は強くないため、株価がこのまま一方的に上昇するとは考えづらく、どこかで調整は入る。
 日銀の利上げで業績改善が期待される銀行株や、認証不正問題をきっかけに株価が軟調となった自動車株が復調していくことも、日経平均の上昇を後押しするだろう。

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