トラ毒殺容疑、3人拘束=家畜の牛襲われ報復か―インド 2025年06月30日 16時35分

【ニューデリー時事】インド南部カルナタカ州の野生生物保護区で、雌のトラやその子4匹を毒殺した疑いで地元当局は男3人を拘束した。当局は、容疑者が放牧していた牛がトラに襲われたことへの報復とみている。地元メディアが30日までに伝えた。
3人は保護区内にある村の住人。牛の死骸を森の中で見つけ、殺虫剤を吹き付けるわなを仕掛けたという。野生生物保護法違反などの容疑で取り調べを受けている。26日に牛の死骸の近くで不審死したトラが見つかった。
インドは野生トラの最大の生息地だが、森林破壊や密猟により2006年に約1400頭まで減少。その後、熱心な保護活動で22年には3600頭以上に回復した。ただ、生息域の拡大に伴い人間や家畜を襲う事件も頻発している。