〔東京外為〕ドル、144円台前半=輸出の売りで下落(30日正午) 2025年06月30日 12時14分
30日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、月末の五・十日に伴う国内輸出企業の売りなどで、1ドル=144円前半に下落した。正午現在は、144円28~29銭と前週末(午後5時、144円46~47銭)比18銭のドル安・円高。
27日の米国時間の序盤は、5月の個人消費支出の低調な結果を受けて、いったん144円30銭台に下落。ただ、コアPCE物価指数の伸びが予想を上回っていたことや、月末に伴うドル買いフローで144円90銭台に乗せた。終盤は、144円80銭付近で推移した。
30日の東京早朝は、トランプ米大統領が、日本の自動車輸出について「不公平だ」と不満を示したことで、日米の通商交渉の先行き不透明感から、一時144円20銭台に下落した。午前9時から仲値公示にかけては、四半期末と月末に伴う国内輸入企業の買いで、144円70銭台に上昇。その後は、国内輸出企業のドル売り・円買いや、持ち高調整売りなどが優勢となり、144円05銭前後まで下落した。
ドル円は「新規の材料は見当たらず、持ち高調整中心の売買にとどまった」(国内銀行)という。7月1日以降に発表される米経済指標を見極めたいムードも強く、「ドル円は方向感が出づらい」(FX会社)との声が出ていた。
ユーロは朝方に比べ対円で下落、対ドルで小動き。正午現在は、1ユーロ=169円08~09銭(前週末午後5時、169円24~25銭)、対ドルでは1.1718~1718ドル(同1.1715~1716ドル)。