〔東京株式〕一段安=プライム市場の6割が値下がり(16日後場中盤) 2025年04月16日 13時47分

 (13時40分)プライム市場では前場に引き続き、6割を超える銘柄が値下がりしている。日経平均株価は一時、前日比300円超下落するなど一段安。市場関係者は「新たな材料が出たわけではない」(国内証券)というが、「米エヌビディア株が時間外取引で下落した影響でヘッジの売りを誘っているかもしれない」(国内証券)と話していた。

 (後場寄り)後場の日経平均株価は、前日比234円38銭安の3万4033円16銭で始まった。引き続き半導体関連株が安く、前場の終値付近でこう着状態となっている。

 (前引け)【プライム】米エヌビディア株が時間外取引で急落していることを嫌気し、半導体関連株が売られた。中国が経済統計に合わせて景気対策を発表するとの期待も外れ、売りを誘った。日経平均株価の午前の終値は前日比251円23銭安の3万4016円31銭と下落。東証株価指数(TOPIX)も14.66ポイント安の2498.69と軟調だった。
 61%の銘柄が値下がりし、36%が値上がりした。出来高は6億8761万株、売買代金は1兆6704億円。
 業種別株価指数(33業種)は精密機器、銀行業、海運業などが下落した。空運業、建設業、倉庫・運輸関連業などは上昇。
 【スタンダード】スタンダードTOP20は弱含み。出来高2億6758万株。
 【グロース】グロース250、グロースCoreは下落。

 (10時15分)日経平均株価は軟調に推移している。米半導体大手エヌビディア株が時間外取引で急落していることを嫌気し、アドバンテス〈6857〉、東エレク〈8035〉など値がさの半導体関連株が軒並み売られ、指数を押し下げている。
 エヌビディアが15日、中国向けに設計した人工知能(AI)製品が米政府による輸出規制の対象になったのに伴い費用を計上すると発表したことが材料視されている。午前10時15分現在、アドバンテスは日経平均のマイナス寄与度1位に位置しており、市場関係者は「エヌビディア株の下落の影響をもろに受けてしまっている」(大手証券)と話していた。

 (寄り付き)日経平均株価は前日比17円72銭安の3万4249円82銭と小幅安で始まった。前日の米国市場で主要株価指数がそろって下落した流れを引き継ぎ、半導体関連株の一角が売られているが、金融株には買いが入り、指数を下支えしている。

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