関税除外へ、16日訪米=赤沢担当相「国益考え対応」―閣僚交渉 2025年04月15日

赤沢亮正経済再生担当相は16日から、3日間の日程で訪米する。ベセント米財務長官、グリア米通商代表部(USTR)代表と日本時間17日に会談する予定。トランプ米政権による日本への相互関税や自動車、鉄鋼・アルミニウムなどの分野別関税の適用除外に向けた足掛かりとする狙いだ。米側が相互関税の上乗せ分の適用を停止している90日間を念頭に担当閣僚間の交渉を本格化する。
赤沢氏は15日、首相官邸で石破茂首相と面会。首相は「しっかり信頼関係をつくり、日米双方がウィンウィンになるような形を全力で模索してほしい」と指示した。赤沢氏は終了後、記者団に「国益のために何が資するか、何が一番効果的かを考えて全力で取り組む」と強調した。
林芳正官房長官は、同日の記者会見で「可能な限り早期に成果が挙げられるように政府一丸となって取り組んでいく」と語った。
トランプ米政権は対米で貿易黒字を抱える国・地域に対する相互関税を打ち出しており、日本への24%の関税のうち、一律10%の基本税率分を適用。残る上乗せ分は7月上旬まで90日間停止し、その期間に米国製品の輸出を阻む貿易障壁の是正へ交渉する構えだ。
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