〔東京外為〕ドル、142円台後半=株安などで水準切り下げ(16日正午) 2025年04月16日 12時13分
16日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、株安などに圧迫され、1ドル=142円台後半に水準を切り下げている。時間外取引で米長期金利がやや低下したことも売り要因となった。正午現在、142円71~71銭と前日(午後5時、143円29~31銭)比58銭のドル安・円高。
前日の欧州時間序盤は142円60銭台に沈み、売り一巡後は143円10銭台に浮上した。米国時間は序盤に142円60銭前後に反落する場面があったものの、中盤以降は買い戻しが入り、143円20銭前後のレンジ圏が終盤まで続いた。
東京時間の早朝はやや売られ、142円90銭台に軟化する場面も見られたが、午前9時にかけてはやや買い戻され、143円10~20銭前後のレンジ圏で推移した。午前9時以降、米金利低下を眺めて調整売りが優勢となり、142円70銭台に下落。仲値前後はいったん持ち直したが、正午にかけては日経平均株価の下落が重しとなり、142円60銭台へと徐々に水準を切り下げる展開だった。
午後も「日経平均や米金利などの動向を眺めた展開になる」(為替ブローカー)と指摘される。ただ、日本時間の今夜には3月の米小売売上高やパウエルFRB議長講演など注目度の高い指標やイベントを控えており、「日経平均や米金利に大きな動きがなければ、徐々に様子見ムードが広がるのではないか」(大手邦銀)との声が聞かれる。
ユーロは午前9時以降、対円、対ドルで強含み。正午現在、1ユーロ=161円58~61銭(前日午後5時、162円74~77銭)、対ドルでは1.1328~1328ドル(同1.1357~1357ドル)。