〔東京外為〕ドル、148円台後半=買い一巡後は伸び悩む(17日正午) 2025年03月17日 12時03分
17日午前の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、買いが一巡した後は1ドル=148円台後半で伸び悩んでいる。実需筋の買いなどで148円90銭近くまで買われた後は戻り売りに押された。正午現在、148円64~65銭と前週末(午後5時、148円72~73銭)比08銭の小幅ドル安・円高。
前週末の海外市場では、欧州時間の序盤に一時149円近くまで上値を伸ばしたが、その後は戻り売りに押された。米国時間の中盤には148円20銭台に下落、終盤は米長期金利の上昇を背景に148円60銭台に持ち直した。
週明け東京時間の早朝は148円50~60銭前後でもみ合った。午前9時以降、実需筋の買いが優勢となり、仲値にかけては148円90銭近くまで上値を伸ばした。日経平均株価の上昇も支援要因。もっとも、その後は戻り売りに押され、正午に向けては148円60銭前後にやや水準を落としている。
前週末の東京時間から持ち高調整の買いが優勢となったが、その後の海外時間は「『149円前後がかなり重い』との意識が強かった」(為替ブローカー)と指摘され、週明けの東京時間も「149円に近い水準では戻り売りが厚い」(同)という。日経平均の上昇は「なお支援要因にはなっている」(大手邦銀)ものの、「トランプ政権の関税政策への警戒感から上値は追いにくい」(同)こともあり、目先も現行水準を中心にもみ合うと見込まれる。週央に日米金融政策決定を控えていることも動意を乏しくしている。
ユーロは対円、対ドルで堅調。午前9時現在、1ユーロ=161円74~76銭(前週末午後5時、161円18~21銭)、対ドルでは1.0880~0881ドル(同1.0837~0838ドル)。