〔東京外為〕ドル、148円台後半=リスク選好の買いで上昇(17日午後3時) 2025年03月17日 15時08分

 17日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、リスク選好の買いが優勢となり、1ドル=148円台後半に上昇した。午後3時現在は、148円96~98銭と前週末(午後5時、148円72~73銭)比24銭のドル高・円安。
 東京早朝は148円50~70銭台でもみ合い。午前9時以降は実需の買いや日経平均株価の上昇を受けたリスク選好のドル買い・円売りなどに支援され、仲値公示すぎにかけて148円90銭近辺に水準を切り上げた。買い一巡後は戻り売りに押され、148円50銭台に軟化。正午にかけては148円60銭台で小動きとなった。
 午後1時すぎにトランプ米大統領がロシアのプーチン大統領と18日に対話することが伝えられると、ウクライナ情勢を巡る警戒感が和らいだ。リスク選好のドル買い・円売りが強まったことで、148円90銭台に上昇した。その後、いったん緩んだが、再び買いが入り、午後2時すぎに149円05銭前後に上値を伸ばした。ただ、買いは続かず、149円前後でもみ合いとなっている。
 ドル円は株高やトランプ氏がプーチン氏との対話姿勢を示したことなどを背景に、一時149円台に上昇したが、「円を売る動きにはあまり勢いがない」(外為仲介業者)という。149円前後では上値が重く、「米政権による日本への自動車関税の可能性が意識されていることも、ドル円の上値を抑えてる」(国内銀行)と指摘されている。この後は、米国時間に米小売売上高を控えて「様子見姿勢が広がる」(同)とみられ、方向感を欠く展開となりそうだ。
 ユーロは正午に比べ対円で上昇、対ドルで小幅安。午後3時現在、1ユーロ=162円04~06銭(前週末午後5時、161円18~21銭)、対ドルでは1.0877~0878ドル(同1.0837~0838ドル)。

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