変動幅の大きい展開続く 2025年02月05日 14時46分

日東フィナンシャルグループ代表取締役・中島肇氏
 関税政策の行方などトランプ米政権の動きが読めないことから、株式市場は変動幅の大きい展開が予想される。日経平均株価は当面、3万7000~4万1000円のレンジと想定している。
 トランプ大統領はメキシコなどへの関税発動を1カ月延長することを決めたが、1カ月後に当初予定していた25%の関税が導入されるのか、さらなる上乗せがあるのかなど見通しづらい。中国には追加関税を発動したことで、米中両国による貿易戦争に発展する可能性も捨て切れず、今後の行方に不安が残る。関連報道に左右される展開が続くだろう。
 一方、国内に目を向けると、所得税の課税最低ラインである「年収103万円の壁」の見直しや石破政権による物価高対策、企業のガバナンス改革などを材料に海外投資家の資金流入が期待される。関税関連報道で株価水準が切り下がるなら、押し目買いの好機になると考えている。

注目ニュース