FIXERの生成AI、自治体の専用回線で利用可能に 2025年01月08日 12時08分
FIXERは8日、同社の生成AIサービス「GaiXer(ガイザー)」がインターネットと切り離した自治体専用回線「総合行政ネットワーク(LGWAN)」で利用可能になったと発表した。LGWAN上で行政業務アプリケーションを提供できる「LGWAN ASPサービス」に登録された。今回の登録により、業務効率化などにガイザーを活用する自治体がさらに増える可能性がある。
自治体では生成AI活用への関心が高まる一方、機密データの取り扱いへの配慮や情報漏えいへの懸念から閉域網であるLGWANを利用することが多い。FIXERは今回のLGWAN ASPサービスへの登録について「インターネットアクセスが制限された環境下でも安全にガイザーを活用できるようになった」としている。
FIXERが提供する生成AIサービス「ガイザー」は、米オープンAIのほか、グーグル、アンソロピックなど累計30種類以上のLLMのバージョンを選択できるようになっている。顧客専用の環境をクラウドに作るため情報流出のリスクが低く、政府や地方自治体などで多く利用されている。2024年3月末までにガイザーを試験採用した自治体数は120を超え、本格導入した自治体も数十に上っている。