上下動繰り返し年末高 2025年01月08日 14時25分

ニッセイ基礎研究所チーフ株式ストラテジスト井出真吾氏
 2025年の日経平均株価は、上昇と下落を繰り返しつつ、水準を切り上げるとみる。年末には4万2000円程度まで上昇すると予想する。
 日経平均は1~2月に一度下がるのではないか。米トランプ政権の発足や日米の金融政策などをめぐる不透明感は、株価の重しとなる。欧州連合(EU)の先行きなど政治面でも不安材料がある。そもそも米株は割高で、何かきっかけがあると調整しやすい。
 春から初夏にかけては再び4万円台を回復するだろう。日米とも景気は悪くなく、24、25年度の国内上場企業の業績は若干の増益が見込める。トランプ政権の政策による貿易摩擦の影響が懸念されて、夏ごろに株価が再度下落することが考えられるが、そこでダブルボトムの二つ目の底を付ける形になるのだろう。貿易摩擦の影響は限定的だとの認識が広がり、日経平均は年末に今年の高値を付けるのではないか。

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