〔東京外為〕ドル、148円台前半=強い米指標で水準切り上げ(22日午前9時) 2025年08月22日 09時03分
22日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、強い米経済指標を受けて米長期金利が上昇したことに支援され、1ドル=148円台前半に水準を切り上げている。午前9時現在、148円38~40銭と前日(午後5時、147円57~59銭)比81銭のドル高・円安。
前日の海外市場では、欧州時間は買いが優勢となり、147円90銭台に浮上。米国時間の序盤はいったん反落したが、強めの経済指標に支援され、中盤に148円40銭前後まで上昇。終盤は148円30銭台の高値水準を維持した。8月の米購買担当者景況指数(PMI)速報値や7月の米中古住宅販売件数などが強い結果となった。
東京時間の早朝も148円30銭台を維持している。米長期金利が上昇したことで「ドル円の地合いは底堅い」(FX業者)と指摘されている。ただ、米国時間の上昇ピッチがやや速かったことで「戻り売りも出やすい」(大手邦銀)とみられる。また、日本時間の今夜には注目度の高いジャクソンホール会議でのパウエルFRB議長の講演を控え、「積極的には動きにくい」(同)とされ、全般的な値幅は限られる公算が大きい。
パウエル議長の講演をめぐっては、利下げにどの程度前向きかどうかが注目されている。市場では「前日の米指標が強かったこともあり、ハト派色の強いスタンスを示すのは難しいのではないか」(同)との声が聞かれる。
ユーロも対円は上昇。対ドルは下落。午前9時現在、1ユーロ=172円29~32銭(前日午後5時、172円04~07銭)、対ドルでは1.1611~1612ドル(同1.1657~1658ドル)。