〔NY外為〕円、147円台後半(21日朝) 2025年08月21日 22時21分
【ニューヨーク時事】21日午前のニューヨーク外国為替市場では、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演を待つムードが強まる中、円相場は1ドル=147円台後半に下落している。午前9時現在は147円70~80銭と、前日午後5時(147円28~38銭)比42銭の円安・ドル高。
ニューヨーク市場は海外市場の円売り・ドル買いの流れを引き継ぎ、147円台後半で取引を開始。米カンザスシティー連邦準備銀行が主催する年次経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」が西部ワイオミング州で21日から開催される。22日のパウエルFRB議長による講演内容を見極めたいとの思惑から、この日は持ち高調整の取引が中心。積極的なポジション形成は手控えられている。
朝方発表された米経済指標はいずれも市場予想から下振れし、市場は円買い・ドル売りで反応したが、一時的な動きにとどまった。米労働省が公表した週間新規失業保険申請件数(16日までの1週間)は前週比1万1000件増の23万5000件と、2週ぶりに悪化。件数は市場予想(22万5000件=ロイター通信調べ)を上回った。同時刻に米フィラデルフィア連銀が発表した8月の第3連邦準備地区の製造業景況指数は総合で、マイナス0.3となり、前月の15.9から大幅低下した。市場予想は7.0だった。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1640~1650ドル(前日午後5時は1.1644~1654ドル)、対円では同172円00~10銭(同171円66~76銭)と、34銭の円安・ユーロ高。