〔NY外為〕円上伸、一時146円台後半=FRB議長解任巡る報道で(16日午前) 2025年07月17日 01時04分

 【ニューヨーク時事】16日午前のニューヨーク外国為替市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長の解任を巡る報道を受けて、円買い・ドル売りが加速し、円相場は一時1ドル=146円92銭近辺まで上伸した。午前11時半現在は149円90銭~147円00銭と、前日午後5時(148円79~89銭)比1円89銭の大幅な円高・ドル安。
 米ブルームバーグ通信は16日、ホワイトハウス関係者の話として、トランプ大統領がパウエルFRB議長を解任する可能性があると報じた。米CBSニュースのホワイトハウス担当記者も関係者の話として、トランプ氏が一部議員に対し、パウエルFRB議長を解任すべきかどうか尋ねたとSNSに投稿。これを受けて、FRBの独立性を巡る信頼低下懸念が広がる中、安全資産とされる円を買ってドルを売り動きが活発化。円は148円台後半から一時146円台後半まで一気にレンジを切り上げた。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1710~1720ドル(前日午後5時は1.1595~1605ドル)、対円では同172円20~30銭(同172円65~75銭)と、45銭の円高・ユーロ安。

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