〔米株式〕NYダウ下げに転じる、224ドル安(16日午前11時40分) 2025年07月17日 00時47分
【ニューヨーク時事】16日午前のニューヨーク株式相場は、朝方発表された6月の米卸売物価指数(PPI)が予想を下回ったことを受けて反発して始まった。その後は、トランプ米大統領がパウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長を解任する可能性があるとの報道を受け、マイナス圏に沈んでいる。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前11時40分現在、前日終値比224.71ドル安の4万3798.58ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は148.03ポイント安の2万0529.77。
米労働省が16日発表した6月のPPIは全体、コア指数がともに前月比横ばいと、市場予想(ロイター通信調べ=0.2%上昇)を下回った。これを受けて、FRBによる年内の利下げが改めて意識されたことから米長期金利が低下し、米株は反発して始まった。一部の堅調な米主要企業の決算も好感された。
一方、米ブルームバーグ通信は16日、ホワイトハウス関係者の話として、トランプ大統領がパウエルFRB議長を解任する可能性があると報じた。高関税政策を巡る不透明感に加え、FRBの独立性が脅かされるとの観測が広がり、米株は売りに転じた。