〔ロンドン外為〕円上昇、一時142円台後半(1日午前10時) 2025年07月01日 19時09分

 【ロンドン時事】1日午前のロンドン外国為替市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測の強まりで、ユーロなど対他通貨でドルが売られた流れが円にも波及し、円相場は一時1ドル=142円台後半に上昇した。6月13日以来約2週間ぶりの高値水準。午前10時現在は142円99銭~143円09銭と、前日午後4時(144円40~50銭)比1円41銭の円高・ドル安。
 トランプ米大統領によるパウエルFRB議長を非難する発言が相次ぐ中、FRBの利下げ観測を背景に円買い・ドル売りが進んだ海外市場の流れを引き継いだ。欧州中央銀行(ECB)が同日開催するフォーラムでのパウエル議長の発言にも注目が集まっており、市場では「最近の米指標は弱く、利下げ催促相場との声も出始めている」(邦銀筋)との指摘があった。
 対ユーロは1ユーロ=168円81~91銭(前日午後4時は169円48~58銭)と、67銭の円高・ユーロ安。ユーロの対ドル相場は1ユーロ=1.1800~1810ドル(同1.1734~1744ドル)と、2021年以来約4年ぶりの高水準となった。
 ポンドは1ポンド=1.3769~3779ドル(同1.3698~3708ドル)。

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