〔米株式〕NYダウ反発、101ドル高=ナスダックも高い(18日午前) 2025年06月18日 23時11分

 【ニューヨーク時事】18日午前のニューヨーク株式相場は、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策会合の結果待ちで様子見気分が広がる中、買いが先行している。午前10時現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前日終値比101.72ドル高の4万2317.52ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が55.95ポイント高の1万9577.04。
 FRBはこの日午後まで開催する連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利の据え置きを決める見通し。足元では個人消費が勢いを失いつつあるものの、米政権が発動した高関税政策の影響に加え、中東の地政学的リスクを背景とした原油高でインフレ再燃への警戒感が台頭している。こうした中、年内の利下げ想定回数を従来の2回に維持するか、または1回に減らすかなどに注目が集まっている。一方、FRBが物価と並行して動向を注視する労働市場は底堅さを保っているもよう。朝方発表された14日までの週の新規失業保険申請は5000件減の24万5000件と、4週ぶりに改善した。
 このほか、イスラエルによる対イラン攻撃開始から6日目を迎え、米軍が直接関与する可能性が浮上し、市場は情勢を注視。トランプ大統領は17日、ホワイトハウスで国家安全保障会議(NSC)の会合を開き、外交的解決と軍事的な選択肢の両方を協議したとされる。劣勢に置かれたイランの最高指導者は徹底抗戦の構えを崩しておらず、紛争拡大への懸念が強まっている。
 個別銘柄を見ると、金融、エネルギーがしっかり。半面、メルクやアムジェンなどヘルスケア関連は軟調。

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