〔NY外為〕円、144円台後半(18日朝) 2025年06月18日 22時07分
【ニューヨーク時事】18日午前のニューヨーク外国為替市場では、中東情勢の緊迫化や米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定が注視される中、円買い・ドル売りが先行した海外市場の流れを引き継ぎ、円相場は1ドル=144円台後半に上昇している。午前9時現在は144円80~90銭と、前日午後5時(145円22~32銭)比42銭の円高・ドル安。
FRBはこの日午後、連邦公開市場委員会(FOMC)での協議結果を公表する。市場は政策金利の据え置きをほぼ織り込み済み。会合後に発表されるFOMC声明や最新の経済・金利見通し「ドット・プロット」、パウエルFRB議長の会見から、利下げ開始時期など今後の金融政策に関する手掛かりを得ようとしている。様子見姿勢が強い中、海外市場で優勢となった円高・ドル安地合いがニューヨーク市場入り後も続いている。
トランプ米大統領は17日、ホワイトハウスで国家安全保障会議(NSC)の会合を開催。イスラエルと交戦するイランへの軍事介入について本格的検討に着手した。交渉を通じイランに核開発を完全放棄させる外交的解決のほか、軍事的な選択肢を協議したとみられる。一方、イランの最高指導者ハメネイ師は18日に公表されたメッセージで、米国が軍事介入すれば「取り返しのつかない被害を招く」とけん制した。米国が軍事介入する可能性があるとの警戒感が、安全資産としての円の下支え要因となっている。
ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1500~1510ドル(前日午後5時は1.1475~1485ドル)、対円では同166円70~80銭(同166円68~78銭)と、02銭の円安・ユーロ高。