〔東京外為〕ドル、１４５円前後＝終盤、様子見の中をもみ合い（１８日午後５時） 2025年06月18日 17時14分
１８日の東京外国為替市場のドルの対円相場（気配値）は、終盤は様子見ムードが広がる中、１ドル＝１４５円前後でもみ合っている。前日の海外時間に中東情勢の緊迫化で１４５円台半ばまで買われたが、東京時間は総じて売り戻される展開だった。終盤は売り一服となった。午後５時現在は、１４４円９３～９５銭と前日（午後５時、１４４円５２～５２銭）比４１銭のドル高・円安。
前日の海外時間は、米国時間序盤に中東を巡る警戒感からドルが買われ、一時１４５円３０銭付近に上昇。戻り売りに押され１４４円８０銭台まで軟化した後、トランプ米大統領がイラン最高指導者ハメネイ師を「今は殺害しない」などと投稿、米国の関与により中東情勢が緊迫化するとの思惑から中盤には１４５円２０銭台へ値を戻した。終盤は原油価格が約５カ月ぶりの高値を付け、インフレ懸念の高まりから米長期金利が上昇し、ドル円は１４５円４０銭付近まで上値を伸ばした。
東京早朝は１４５円４０銭台で推移した。午前９時以降、前日の海外時間に大きく買われた後を受けた調整売りが優勢となり、正午にかけて１４５円１０銭付近へと小幅に下落。午後もじり安基調が続き、午後４時前後には１４４円８０銭台に下落。終盤には売り一服となり、１４５円前後でもみ合った。
東京時間は「前日の海外時間に大きく買われた後を受け、戻り売りが優勢になった」（為替ブローカー）と指摘される。「中東情勢への警戒感からドル円は買われやすい」（同）ものの、「１４５円台ではドル円の上値は重い」（大手邦銀）とされ、目先は１４５円前後で値固め局面となりそうだ。ユーロも終盤、対円はもみ合い。対ドルは小高い。午後５時現在、１ユーロ＝１６６円８６～８９銭（前日午後５時、１６７円０３～０４銭）、対ドルでは１．１５１２～１５１２ドル（同１．１５５７～１５５７ドル）。