〔米株式〕ダウ反落、299ドル安=中東情勢に懸念(17日) 2025年06月18日 05時44分

 【ニューヨーク時事】17日のニューヨーク株式相場は、中東情勢への懸念が広がり、反落した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比299.29ドル安の4万2215.80ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は180.12ポイント安の1万9521.09で引けた。
 ニューヨーク証券取引所の出来高は前日比1911万株減の11億3199万株。
 イスラエルとイランの交戦が激化する中、トランプ米大統領はこの日、SNSに「無条件降伏!」と書き込み、イランに降伏を呼び掛けたほか、米軍によるイランの核施設への攻撃に前向きになっているとも報じられた。市場で「米軍が投入されれば事態が泥沼化する」(日系証券)と不安が高まり、幅広い銘柄が売られた。
 この日発表された5月の米小売売上高は消費の弱さを示す内容だったが、市場の関心は中東情勢に集まり、相場への影響は限定的だった。翌日に控える米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定は、政策金利の据え置きが予想されているが、今後の利下げ回数見通しなどが注視されている。
 ダウ平均の構成銘柄では、メルクが3.3%安、ナイキが3.1%安、スリーエムが2.0%安、アムジェンが1.9%安、ジョンソン・エンド・ジョンソン(J&J)が1.8%安。一方、原油高を背景にシェブロンは1.9%高。

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