〔東京外為〕ドル、一時144円台後半=米指標や実需買いで上昇(28日午後5時) 2025年05月28日 17時16分
28日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、米消費者景気信頼感指数の良好な結果や実需の買いで、一時1ドル=144円台後半に上昇した。20日以来約1週間ぶりの高値水準。午後5時は144円14~15銭と前日(午後5時、143円73~74銭)比41銭のドル高・円安。
東京時間の午前は、国内金利上昇を受けた円買いが先行し、143円80銭台に下落。その後は、スポット応当日による実需の買いなどで、前日の高値を上抜くと、144円70銭台まで水準を切り上げた。正午に向けては、利食いなどに押され、144円20銭台へ軟化した。
午後は、144円70銭台に再浮上したが、40年債入札の低調な結果を受けた金利上昇で144円20銭台に下落。その後も売り買いが交錯し、144円台前半を中心にもみ合った。
ドル円は、米消費者景気信頼感指数が市場予想を大幅に上回ったことから、「『米国売り』への警戒感がやや和らぎ、ドルを買い戻す動きが強まった」(国内銀行)という。月末による国内輸入企業などのドル買いフローもドル円を押し上げた。
ただ、前日の安値142円台前半から2円以上急伸した上、「米国の財政悪化懸念は払拭されていない」(FX会社)として、上値追いには慎重だった。
米国時間に、エヌビディアの決算発表が行われる。結果を受けた株価指数を眺めて、ドル円は動意付く可能性がある。
ユーロは対円で上昇、対ドルは下落。午後5時は、1ユーロ=163円28~30銭(前日午後5時、162円99~163円01銭)、対ドルでは1.1326~1327ドル(同1.1340~1341ドル)。