〔東京株式〕反落=米関税は不透明(30日前場) 2025年05月30日 11時45分

 (前引け)【プライム】日経平均株価の午前の終値は前日比542円12銭安の3万7890円86銭、東証株価指数(TOPIX)は20.80ポイント安の2791.22と、ともに反落。米国際貿易裁判所によるトランプ関税の一部差し止め決定について、米控訴裁判所が停止を命じたと伝わり、関税を巡る不透明感が再び強まって投資家心理を冷やした。為替が円高に振れたことも株価の重しになった。
 47%の銘柄が値下がりし、48%が値上がりした。出来高は7億5141万株、売買代金は1兆8520億円。
 業種別株価指数(33業種)は、その他製品、電気機器、精密機器、輸送用機器などが下落。上昇は水産・農林業、医薬品など。
 【スタンダード】スタンダードTOP20は続伸。出来高2億1798万株。
 【グロース】グロース250は小幅安。グロースCoreは反発。

 (10時02分)日経平均株価は一時下げ幅が前日比600円を超えるなど、大幅安で推移している。前日の東京市場でリスク選好の動きを支えた米国際貿易裁判所によるトランプ関税一部差し止めについて、米連邦控訴裁判所が停止を命じたと伝わり、前日の上昇を巻き戻す動きが出ている。「為替が円高に振れていることも、株価下押し要因になっている」(大手証券)といい、業種別指数では精密機器や電気機器、輸送用機器などの下落率が東証株価指数(TOPIX)より大きい。

 (寄り付き)前場の日経平均株価は前日比520円49銭安の3万7912円49銭と下落して始まった。前日に大きく上昇した反動で、幅広い業種が値下がりしている。

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