〔ロンドン外為〕円下落、145円台前半=米関税への懸念後退(29日午前10時) 2025年05月29日 18時35分

 【ロンドン時事】29日午前のロンドン外国為替市場の円相場は1ドル=145円台前半に下落した。トランプ米政権の高関税政策に対する懸念が幾分後退し、円売り・ドル買いが活発化した海外市場の流れを引き継いだ。午前10時現在は145円22~32銭と、前日午後4時(144円80~90銭)比42銭の円安・ドル高。
 海外市場では、米国際貿易裁判所が米政権が導入した相互関税の差し止めを命じる判決を出したことで円相場は下落した。ただ、判断に不服を抱いた政権側が直ちに控訴したことで買い戻され、円は下げ幅を一部縮小した。ロンドン市場でも円は弱含む展開。午後に米経済指標の発表を控えて様子見ムードも出て、もみ合った。
 対ユーロは1ユーロ=163円70~80銭(午後4時は163円66~76銭)と、04銭の円安・ユーロ高。ユーロの対ドル相場は1ユーロ=1.1267~1277ドル(同1.1297~1307ドル)。
 ポンドは1ポンド=1.3455~3465ドル(同1.3457~3477ドル)。

市況・概況