〔NY外為〕円、145円近辺(20日朝) 2025年05月20日 22時37分

 【ニューヨーク時事】20日午前のニューヨーク外国為替市場では、21日以降に見込まれる日米財務相会談を前に様子見ムードが広がり、円相場は1ドル=145円近辺で推移している。午前9時現在は144円90銭~145円00銭と、前日午後5時(144円77~87銭)比13銭の円安・ドル高。
 加藤勝信財務相は20日の閣議後会見で、カナダ西部バンフで翌21日から開催される先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議に合わせ、ベセント米財務長官と個別に会談を行うことで日程調整を進めていると明らかにした。加藤氏は「為替を含めて2国間の諸課題について議論を行いたい」と表明。米国が円安是正を要請するのではないかとの警戒感が改めて広がる中、日本の長期金利上昇も重なり、海外市場では円買い・ドル売りが優勢となった。
 ニューヨーク市場に入ってからは、日米財務相の会談内容を見極めたいとの見方から様子見ムードも広がり、円は上げ幅を圧縮。米長期金利の上昇を背景に円売り・ドル買いの動きも出ている。トランプ米大統領の看板政策である大規模減税を盛り込んだ法案が18日に下院予算委員会で可決され、本会議での採決の行方も注視されている。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1220~1230ドル(前日午後5時は1.1239~1249ドル)、対円では同162円70~80銭(同162円76~86銭)と、06銭の円高・ユーロ安。

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