〔米株式〕NYダウもみ合い、75ドル安=ナスダックは安い(20日午前) 2025年05月20日 23時11分
【ニューヨーク時事】20日午前のニューヨーク株式相場は、新規の材料待ちとなる中、前日引け水準近辺でもみ合っている。午前10時現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前日終値比75.18ドル安の4万2716.89ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が109.66ポイント安の1万9105.80。
この日は主要な米経済指標の発表などの取引材料に乏しく、ハイテク株を中心に持ち高調整の売りがやや先行。夕方にかけ、米連邦準備制度理事会(FRB)高官が相次ぎ講演を予定しており、この先の金融政策動向を占う上で、関税措置の発動が景気に及ぼす影響への発言が注目を集めそうだ。
また、トランプ米大統領肝煎りの大規模減税を盛り込んだ法案を巡る議会審議の行方も市場の関心材料。同法案は18日に下院予算委員会で可決され、今週末までに本会議で採決される見通し。格付け大手ムーディーズ・レーティングスは16日、政府債務の膨張を理由に、米国債格付けを最上位から1段階引き下げたと発表しており、財政健全化を訴える保守強硬派の支持を得られるかどうかが焦点となっている。
個別銘柄をみると、エヌビディアが1.7%安と、ダウ平均を下押し。半面、メルクやボーイングはしっかり。また、朝方に四半期決算を発表した住宅改装用品小売り大手ホーム・デポは0.5%高で推移している。