〔東京株式〕伸び悩む=為替が円高方向に(20日後場中盤) 2025年05月20日 13時54分

 (13時46分)日経平均株価は後場寄り付きに比べてさらに上げ幅を縮めるなど、伸び悩んでいる。引き続き新たな買いの手掛かりがない上、為替がドル安・円高方向に振れており、自動車など海外売上比率の高い業種には買いが向かいにくい状態になっている。「日米財務相会談などを控えていることも、買いを入れない理由になっているのだろう」(国内証券)という。

 (後場寄り)後場の日経平均株価は前日比157円88銭高の3万7656円51銭と前場終値に比べて上げ幅を縮めて始まった。国内には日本株全体の上昇につながる新たな買い材料は見当たらず、利益確定売りなどに上値を抑えられている。

 (前引け)【プライム】前場の日経平均株価の終値は前日比192円93銭高の3万7691円56銭、東証株価指数(TOPIX)は8.81ポイント高の2747.20と、ともに反発。米国の信用格付け引き下げ後の米国市場に大きな混乱が見られなかったことが買い安心感につながった。前日まで下落していた半導体関連株がそろって上昇したことも、日経平均を押し上げた。
 32%の銘柄が値上がりし、64%が値下がりした。出来高は8億1531万株、売買代金は2兆0170億円。
 業種別株価指数(33業種)は非鉄金属、輸送用機器、サービス業などが上昇。繊維製品、金属製品、電気・ガス業などが下落。
 【スタンダード】スタンダードTOP20は反落。出来高2億3926万株。
 【グロース】グロース250は続伸。グロースCoreは続落。

 (10時04分)日経平均株価は一時前日比400円超上昇するなど、朝方に比べて上げ幅を広げる場面があった。ムーディーズ・レーティングスが米国債を格下げしても利回り上昇が一時的にとどまったことなどが「安心感につながっている」(大手証券)という。東京市場の取引開始後、株価上昇と歩調を合わせるように為替がややドル高・円安方向に振れたことも、海外売上比率の高い銘柄にはプラスになった。ただ、週内に日米の財務相会談や貿易交渉が行われる見通しになっており、「重要イベントを控えて様子見姿勢も出やすく、徐々に動きは乏しくなるのではないか」(同)とされ、買い一巡後は日経平均も伸び悩んでる。

 (寄り付き)前場の日経平均株価は前日比224円97銭高の3万7723円60銭で始まった。19日の米国株が底堅さを見せたことなどから、幅広い業種で買いが先行している。

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