EU、対ロシア追加制裁で合意=「影の船団」189隻が対象に 2025年05月20日 21時06分
【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)は20日、ウクライナへの侵攻を続けるロシアに対し、新たな制裁を科すことで合意した。ブリュッセルで開いた外相理事会で正式決定した。
今回で第17弾となる追加制裁では、ロシア産原油の輸出に使われている「影の船団」について、189隻のタンカーを新たに対象とした。これらの船舶は航行情報を秘匿したり、西側諸国の海上保険を使わなかったりすることで、先進7カ国(G7)やEUが設定したロシア産原油の価格上限を回避し、取引しているとされる。
一方、日本のエネルギー安全保障に配慮し、ロシア極東の石油・天然ガス開発事業「サハリン2」から日本向けに輸送される原油に関しては、価格上限の適用除外措置を2026年6月28日まで1年間延長した。