〔米株式〕ダウ続伸、331ドル高=ナスダックも高い(16日) 2025年05月17日 05時48分
【ニューヨーク時事】週末16日のニューヨーク株式相場は、米長期金利の低下を好感して買いが広がり、続伸した。優良株で構成するダウ工業株30種平均は前日終値比331.99ドル高の4万2654.74ドルで終了。ハイテク株中心のナスダック総合指数は98.78ポイント高の1万9211.10で引けた。
ニューヨーク証券取引所の出来高は1億2725万株増の12億1740万株。
米長期金利が低下する中、幅広い銘柄に買いが入った。また米司法省から不正行為の疑いで捜査を受けていると報じられ、前日大幅安となったユナイテッドヘルス・グループは買い戻されて6.4%上昇。ウォルマートは2.0%高。
米中は関税の引き下げで合意したと週初に発表して地合いが改善したが、米政権の通商政策を巡る先行き不透明感はなおも懸念材料となっている。市場関係者は関税による物価押し上げ圧力や消費への影響を見極めようと、来週発表されるターゲットやホーム・デポの決算に注目している。
米ミシガン大学が16日発表した消費者調査によると、5月の景況感指数(暫定値)は50.8となり、前月(確報値)の52.2から低下した。市場予想(ロイター通信調べ)の53.4も下回った。
ダウ平均のその他の構成銘柄は、エヌビディアは0.4%高。ナイキは1.1%高、スリーエム(3M)は2.9%高、マクドナルドは1.3%高と堅調だった。一方、アップルは0.1%安、ボーイングは0.2%安だった。
ダウ構成銘柄以外ではチャーター・コミュニケーションズが上伸。チャーターは16日、同業のコックス・コミュニケーションズを買収することで両社が合意したと発表した。