〔NY金〕4日ぶり反落、3391.90ドル(7日) 2025年05月08日 02時55分
【ニューヨーク時事】7日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金塊先物相場は、米中貿易摩擦の緩和期待とドル上昇に伴う割高感に圧迫され、4営業日ぶりに反落した。中心限月6月物の清算値(終値に相当)は、前日比30.90ドル(0.90%)安の1オンス=3391.90ドル。
トランプ米政権は6日、貿易問題に関する米中の閣僚級協議を週末10~11日にスイスで開くと発表した。4月の相互関税発動以来、両国の公式協議は初めて。米中は高関税を互いの輸入品に課し合い、事実上「禁輸」状態に陥っており、対面での直接交渉が関係改善の糸口になる可能性があるとの期待感が台頭した。
市場のリスク警戒ムードが和らぐ中、この日は安全資産の持ち高を手じまう動きが先行。また、外国為替市場でドルが主要通貨に対して強含み、ドル建てで取引される金の割高感が意識されたことも弱材料となった。ただ、中国人民銀行(中央銀行)が4月に金の保有量を6カ月連続で積み増ししたとの報などが相場を下支え。また、午後に米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策決定を控え、取引時間中の相場は3400ドル付近をほぼ横ばいに推移した。