〔NY外為〕円、143円台後半(25日) 2025年04月26日 06時42分

 【ニューヨーク時事】週末25日のニューヨーク外国為替市場では、米中貿易摩擦を巡る懸念がやや後退する中、円売り・ドル買いが優勢となり、円相場は1ドル=143円台後半に下落した。午後5時現在は143円67~77銭と、前日同時刻(142円56~66銭)比1円11銭の大幅な円安・ドル高。
 中国メディア財経は25日、中国が米国製の一部半導体について、対米報復関税の適用対象から外したと伝えた。米ブルームバーグ通信は、中国が米国への依存度が高い医療機器などについても、免除対象への追加が検討されていると報じた。これを受けて、米中の貿易摩擦激化が回避される兆しとの見方が一部浮上し、過度のリスク警戒感が後退。円を売ってドルを買い戻す動きが先行し、円は一時144円03銭と、約1週間半ぶりの安値を付けた。
 一方、トランプ米大統領が米タイム誌のインタビューで米中は協議したと述べたものの、中国側は対米関税交渉に関して、トランプ氏の発言を全面的に否定。米中の出方には不透明感が漂い、ドルが戻し売りされる場面もあった。
 来週は日米関税交渉や日銀金融政策決定会合が開催されており、取引終盤は様子見ムードも広がった。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.1357~1367ドル(前日午後5時は1.1384~1394ドル)、対円では同163円24~34銭(同162円42~52銭)と、82銭の円安・ユーロ高。

市況・概況