〔NY石油〕WTI反発、63ドル台(22日午前) 2025年04月22日 23時35分

 【ニューヨーク時事】22日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米株式相場の大幅高を背景とした買い戻しが入り、反発している。米国産標準油種WTIの中心限月5月物は午前10時20分現在、前日清算値(終値に相当)比0.86ドル高の1バレル=63.94ドル。
 前日の米株式相場は、トランプ米大統領が連邦準備制度理事会(FRB)への圧力を強めていることで警戒感が強まり、大幅安となった。22日は米国の株式相場が上昇していることで投資家の過度のリスク回避姿勢が和らぎ、株式と並ぶリスク資産とされる原油にも買い戻しが入った。
 また、米国の週間石油在庫統計についてロイター通信がまとめたアナリストの暫定調査では、原油在庫が前週比150万バレル減、ガソリン在庫が130万バレル減と見込まれている。需給引き締まり観測も下支え要因となっている。
 ただ、米高関税政策が世界的な景気後退を招き、エネルギー需要の減退につながるとの懸念は根強く、上値は重い展開となっている。

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