〔NY石油〕WTI反落、63ドル近辺(21日午前) 2025年04月21日 23時15分
【ニューヨーク時事】週明け21日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米イランの核協議を巡る過度の警戒感が後退する中、利益確定の売りが先行し、反落している。米国産標準油種WTIの中心限月5月物は午前9時45分現在、前営業日(17日)清算値(終値に相当)比1.70ドル安の1バレル=62.98ドル。18日はグッドフライデー(聖金曜日)に伴い、休場だった。
米イラン両政府は19日、ローマで行ったイランの核開発制限に関する2回目の高官協議で、23日に実務者会合、26日に3回目の高官協議をそれぞれ開くことで一致。双方とも19日の協議を肯定的に評価した。市場では、両国の対立先鋭化はひとまず回避できたことから、過度の警戒感が和らぎ、利益確定の売りが膨らんだ。
米高関税政策を巡っては、世界的な景気後退を招き、エネルギー需要減速につながるとの懸念が根強く、相場を下押ししている。