〔東京外為〕ドル、151円台前半=日銀の追加利上げ観測再燃で下落(7日午前9時) 2025年02月07日 09時07分

 7日朝の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、田村直樹日銀審議委員の発言を受けて日銀の追加利上げ観測が前日の海外時間に再燃し、1ドル=151円台前半に下落している。午前9時現在、151円16~17銭と前日(午後5時、152円57~58銭)比1円41銭の大幅ドル安・円高。
 前日の海外市場では、欧州時間の序盤に152円80銭台に上値を切り上げたが、米国時間に反落した。田村委員の発言を受けて利上げ観測が再燃。日米の金利差が縮小するとの思惑から、米国時間の中盤には151円60銭台に下落した。いったん戻した後、151円20銭まで下値を切り下げ、終盤は151円30~40銭前後で下げ渋った。
 東京時間の早朝はやや売られ、151円20銭台で推移している。前日の海外時間に売られた流れから「上値は重い」(FX業者)という。前日の欧州時間の高値(152円80銭台)から1円以上下げた後でもあり、「下げた場面では押し目買いが入りやすく、売りが出ても下げ幅は限られる」(大手邦銀)との見方が出ている。
 日本時間の今夜には、市場関係者の注目度が高い1月の米雇用統計の発表を控えている。「結果を見極めたいとして、徐々に様子見ムードが強まるのではないか」(同)との声が聞かれ、全般は安値圏でのもみ合いとなる公算が大きい。
 ユーロも対円は下落。対ドルは横ばい圏。午前9時現在、1ユーロ=156円98~157円01銭(前日午後5時、158円36~39銭)、対ドルでは1.0384~0385ドル(同1.0380~0380ドル)。

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