大谷氏に「謝罪したい」=疲れた表情、メディアに無言貫く―水原被告 2025年02月07日 11時12分

裁判所を後にする水原一平被告=6日、米カリフォルニア州サンタアナ(AFP時事)
裁判所を後にする水原一平被告=6日、米カリフォルニア州サンタアナ(AFP時事)

 「禁錮57月に処する」。判事の宣告を、濃いグレーのスーツに身を包んだ水原一平被告は着座のまま、真っすぐ正面を見詰めて受け止めた。昨年6月の前回出廷時に比べると髪は少し伸びた様子で、顔には疲れが色濃くにじんでいた。
 量刑言い渡しの前に発言の機会が与えられると「大谷氏に心から申し訳なく思う。自らがしたことを正当化はしない。結果を受け入れる覚悟はできている」と硬い表情のまま英語で謝罪。検察側は「被告は大谷選手がエンゼルスで得たお金のほぼ半分を盗んだ。大谷選手をだました」と厳しく責め立て、「稼ぎが少なかったと大谷氏に不満を言っている」と批判したが、身じろぎせず淡々と聞いていた。
 スーパースターの大谷選手が被害者となった事件だけに米国内での関心も高く、約100席の法廷は傍聴人らでほぼ埋まった。ただ、水原被告は押し寄せた日米メディアに囲まれたものの、一切対応することはなかった。帰る際には転倒するカメラマンも出るなど騒然とした状況の中、誰にも視線を合わせることなく、無言で車に乗り込んだ。 

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