〔米株式〕NYダウもみ合い、3ドル安=ナスダックは高い(6日午前) 2025年02月07日 00時27分
【ニューヨーク時事】6日午前のニューヨーク株式相場は、米企業決算に関心が集まる中を、もみ合いとなっている。午前10時10分現在は、優良株で構成するダウ工業株30種平均が前日終値比3.72ドル安の4万4869.56ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数が50.07ポイント高の1万9742.40。
トランプ米大統領が3日、メキシコとカナダに対する関税引き上げ延期を決めたほか、4日発動した対中追加関税に対する報復措置も懸念されていたほど悪い内容ではなかったとの見方から、前日にかけて地合いは幾分改善した。ただ、新政権が打ち出す政策を巡る不透明感は依然として強く、この日は四半期決算を発表した個別企業を中心とした売り買いが目立っている。
一方、米経済指標は、労働省が朝方発表した新規失業保険申請(1日までの1週間)が21万9000件と前週から1万1000件増加。市場予想(21万3000件=ロイター通信調べ)を上回る水準だったが、市場の反応は乏しく、関心は翌7日発表の1月の雇用統計に向かっているもよう。
ダウ構成銘柄を見ると、2025年通期の業績見通しへの失望感から、ハネウェル・インターナショナルが4.3%安。最高財務責任者(CFO)の交代を発表したセールスフォースも3.9%安で推移。半面、マクドナルドやキャタピラーが買われている。