〔東京外為〕ドル、152円台半ば=日銀利上げ観測で下落(6日午後5時) 2025年02月06日 17時06分

 6日の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、複数回の利上げを示唆する田村直樹日銀審議委員の発言を受け、1ドル=152円台半ばに下落した。午後5時現在は、152円57~58銭と前日(午後5時、153円32~33銭)比75銭のドル安・円高。
 東京時間の早朝は、おおむね152円40~60銭台で推移。午前10時半すぎ、田村審議委員の講演を受け、151円80銭台に急落し、昨年12月中旬以来、約2カ月ぶりの安値を付けた。正午に向けては押し目買いなどで152円30銭付近に回復した。午後は、特段の材料を欠く中、7日発表される米雇用統計などを控えた調整買いが目立ち、152円60銭台まで水準を切り上げた。
 田村審議委員は午前の講演で「2025年度後半には少なくとも1%程度まで短期金利を引き上げておくことが必要だ」などと述べた。市場では「田村氏の発言は想定通りだったが、海外投資家の間ではタカ派的との受け止めが広がった」(国内証券)とされ、ドル売り・円買いが強まった。午後は、「米雇用統計や日米首脳会談を控え、いったんドル売り・円買いポジションを巻き戻す動きが優勢となった」(国内銀行)とされる。
 ユーロは対円、対ドルで下落。午後5時は、1ユーロ=158円36~39銭(前日午後5時、159円47~48銭)、対ドルでは1.0380~0380ドル(同1.0400~0401ドル)。

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