〔NY石油〕WTI小動き、71ドル台(6日午前) 2025年02月07日 00時05分

 【ニューヨーク時事】6日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、需要鈍化懸念などを背景に売り込まれた後を受けて、小動きとなっている。米国産標準油種WTI3月物は午前9時40分現在、前日清算値(終値に相当)比0.45ドル高の1バレル=71.48ドル。前日は中心限月の清算値ベースで昨年12月30日以来約1カ月ぶりの安値を付けていた。
 米エネルギー情報局(EIA)が前日公表した週報(1月31日までの1週間)では、原油在庫が前週比870万バレル増、ガソリン在庫が220万バレル増と、いずれも市場予想を大幅に上回る積み増しとなった。予想外の在庫拡大を受けて、需要鈍化懸念が台頭する中、原油売りが膨らんでいた。この日早朝に下げ一服となり、安値拾いやショートカバーの買いが先行したあと、方向感に乏しい動きとなっている。
 一方、米中貿易摩擦への警戒感がくすぶっており、投資家心理を引き続き圧迫。トランプ米政権が4日発動した対中関税政策を受けて、中国政府は米国産のエネルギー製品に対して追加関税を課す対抗措置を打ち出しており、今後の影響が注視されている。

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