〔NY外為〕円、156円近辺(24日) 2025年01月25日 07時30分

 【ニューヨーク時事】週末24日のニューヨーク外国為替市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)が来週開く金融政策会合を前に様子見ムードが広がる中、円相場は1ドル=156円近辺で小動きとなった。午後5時現在は155円97銭~156円07銭と、前日同時刻(156円02~12銭)比05銭の円高・ドル安。
 日銀は24日の金融政策決定会合で、追加利上げを決定し、最新の景気予測「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」で物価見通しを上方修正した。早期の再利上げ観測から、東京市場では一時1ドル=154円台後半まで上昇した。植田和男総裁が会合後の記者会見で、今後の利上げペースやタイミングについて具体的な言及を避けたことで、円買い・ドル売りの勢いは一服したものの、ニューヨーク市場に入ってからも円は強含みに推移した。
 米ミシガン大学が24日発表した消費者調査で1月の景況感指数(確報値)は71.1と、市場予想(ロイター通信調べ)の73.2を下回った。これを受けて、米長期金利が低下し、円が買われる場面もあった。
 ただ、FRBが来週28、29両日に開く連邦公開市場委員会(FOMC)を控えて積極的な商いは手控えられ、円の上値は限られた。来週のFOMCでは政策金利の据え置きがほぼ確実視されているものの、パウエルFRB議長の記者会見やFOMC声明で今後の利下げ方針について何らかの言及があるかどうかが注目されている。
 トランプ米大統領は前日に続き、この日も石油輸出国機構(OPEC)に対して石油価格の引き下げを要求した。トランプ氏はまた、23日放映の米テレビインタビューで、対中関税をめぐり、中国との交渉を重視する意向を示した。同氏は対中関税の大幅な引き上げを主張する半面、中国側との対話や早期訪中に意欲を示している。
 ユーロは同時刻現在、対ドルで1ユーロ=1.0483~0493ドル(前日午後5時は1.0410~0420ドル)、対円では同163円64~74銭(同162円44~54銭)と、1円20銭の大幅な円安・ユーロ高。

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